暗がりでいろいろ考えた独言メモ

昨晩はろうそくさえ用意してなかった。停電来るとは思わなかった。
マッチ売りの少女よろしく、以前住んでたアパートの近くにあった居酒屋「すえ勝」でごっそりもってきていたマッチを擦りながら考えていた・・・幻を見たような気がした。
幼少の頃のこと。昨晩のように颱風で停電した夜、まだ20代だった両親と2つ上の姉と寄り添うようにろうそくの炎を囲んでじっと過ぎるのを耐えていた・・・あの頃を思い出した。そして外に出ると、ろうそくの灯りで過ごす家庭が多いようで、うっすらと灯りが漏れていた・・・
車の中で過ごす方も居たが、このアパート群では。
そして私は独り。嗚呼なぜにこうなったのだろう。
自分が憫れに、そして両親に申し訳ないという念が立ち昇ってきて、止まってしまった冷蔵庫から発泡酒ビールを取り出した。
そして今、折角買ったけれども無用になった蝋燭の灯りのみで過ごしています。
明日の颱風被害の後片付け、覚悟決めるために今日も酒を飲む。

思えば、颱風で恐ろしいと思ったのは、昭和57年8月1日の相模湖の花火(雨の影響かラストのナイアガラが失敗したなぁ・・・)が終わった後にやってきた颱風10號(不確かです)です。親戚の家に泊まったのだけど、家が倒壊するかと思った。中央線の高尾以西が不通になった為に橋本まで出た記憶が。
種類は違うけど今回も似たような思いをした、アパートが何度も浮いた気がした。平地の颱風は怖いや、福岡に居た時とは大違い。
Näkemiin!